Connecting...

戻る
ベトナムの治安事情と注意点

【海外就職FAQ】ベトナムの治安事情と注意点

シンチャオ!

皆さんあけましておめでとうございます。JACベトナム・ハノイ拠点の長谷川と申します。

今回は海外就職をお考えの日本人の方へ、ベトナムの治安事情と注意点を、筆者の経験からご紹介していきたいと思います。

私自身、ベトナムには2016年から住んでいますので、実際どんな国なのだろう?安全に暮らしていけるのだろうか?という疑問をお持ちの方に、できるだけリアルな情報をお伝えできればと思っています。

 

実際、ベトナムの治安、安全度はどうなの?


約5年ベトナムに住んでいる筆者からの視点にはなりますが、先に結論を書かせて頂くとすれば、治安は良い国だと思います。既に住み慣れたからそう思うのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれませんので、外務省が作成している「海外安全ホームページ」の情報をご紹介しておきます。

外務省が作成している「海外安全ホームページ」では、国ごとの危険レベルを黄色から赤までの4段階で表示していますが、ベトナムについてはご覧の通り、危険情報は真っ白の状況です(2021年2月時点)。この情報からも他の諸外国と比較すると、危険が少ない国であることがお分かり頂けるかと思います。

筆者の個人的な見解として、これらの背景には政治的、宗教的な安定が大きく寄与していると考えており、テロや殺人などの重犯罪が少ないことも大きなポイントになっていると考えています。

では、日本で暮らすのと同じ感覚で暮らせば良いか?と問われると、必ずしもそういう訳ではありません。特に注意が必要なのは軽犯罪で、日々気を付けて暮らしていれば被害にあう確率も低くはなりますが、その感覚をしっかりと身に着けるまでは注意が必要です。

 

ベトナムで暮らす上で注意しておきたい軽犯罪の内容とは?

1. スリ被害

「スリ被害」は筆者もベトナムに来てから最も気を付けている犯罪の一つで、数は少ないですが、実際に被害にあった話を聞いたこともあります。特に人が集まる観光地のような場所は要注意で、相手はプロフェッショナルなので被害にあってもすぐに気が付かないこともしばしばだそうです。

私のベトナム人の友人はコートの中に携帯電話を入れていて、携帯電話を使用しようと思ってポケットに手を入れたら既になくなっていたのだそうです。日本で暮らしている感覚だとあまり想像がつかないかもしれませんが、ポケットに貴重品を入れて歩いていると被害にあう可能性があるため、十分に気を付けましょう。

2. ひったくり被害

「ひったくり被害」に関しては、筆者自身も二回、犯行現場を目の前で見たことがあります。一度目は交差点で信号待ちをしていた時でした。道路を挟んで反対側で信号待ちをしていたベトナム人の女性の方が、バッグを道路側の右肩にかけて持っていて、左手で携帯を操作していました。

その時にバイクに乗った二人組が背後からその女性に近づき、一気にバックをひったくって行ったのです。幸いにも被害女性に怪我はありませんでしたが、バッグについては残念ながら持って行かれてしまいました。

二度目は有名な観光地に行った際の話です。女性がセルフィ―で写真撮影をしていた所に、バイクに乗ったベトナム人がパッと女性の手から携帯をひったくって行きました。あまりの素早さと巧妙さで、本人も周囲も唖然とするしかありませんでした。これらの経験から、筆者も観光地に行く際や携帯電話を使用する際は十分に気を付けるようにしています。ちなみに置き引き被害のような犯罪もあるため、カフェで席を取る際は荷物を置きっぱなしにしないように注意しましょう。

3. ぼったくり被害

「ぼったくり被害」は現地のタクシーなどで見られるケースです。観光地や空港にいる際、「どこまで行くの?」と声をかけてくる人がいます。もちろん中には安全なタクシーも多数いるのですが、一部には悪質なタクシーも含まれます。例えば料金メーターが付いているにも関わらず、それを使わないで金額交渉をしてきたり、そもそもメーターを改造していて意図的に高い運賃を請求されたりするケースもあったりします。

これらの対処法としては、現地でも有名なVINASUN、MAI LINH、TAXI Group等のタクシー会社を利用することや、Grabなどの配車アプリを使用することで防ぐことができます。特に筆者がお勧めしているのは配車アプリの使用で、配車アプリであれば金額が固定されていて、目的地の住所を入力すれば乗っているだけで目的の場所へ連れて行ってくれます。

また、事前に料金が把握できるため、車に乗っている間にお金を準備することができる点も大きいです(初めてベトナムに来た際はお金の桁数が大きくて戸惑う方も多いのです)。ちなみに配車アプリにクレジットカードを事前登録しておけば、お金の計算すら必要なくなるのもポイントです。

 

ベトナムの治安事情に関するまとめ

今回はベトナムの軽犯罪に関する事情を具体的にご紹介したため、中には不安を感じる方もいるかもしれませんが、海外で暮らす上で当たり前のポイントを意識し、自衛を心がけていれば安心して暮らしていける場所です。

実筆者自身も約5年ベトナムに住んでいますが、まだ本当に怖い経験はしたことがありません。必要以上に怖がり、特別視するような国でもないと思いますので、前向きに捉えて頂ければと思っています。さらに詳しくベトナムの生活環境、就職環境について話が聞きたいという方は、ぜひご登録頂ければと思います。私たちリクルートメントコンサルタントがご事情に合わせた支援を行わせて頂きます。

 

弊社問い合わせメール先:Vietnam@jac-recruitment.vn

記事の執筆者

長谷川 雄一

大学卒業後、ソフトウェアベンダーの営業職を経験。その後は留学を経て2016年にベトナムでの勤務を開始。これまでに様々な業界、企業の採用支援を手掛けており、現在はIT業界を中心に担当している。