ベトナム政治経済研究所で働く「Haiさん」にインタビュー

Xin Chao!!
JAC recruitment Hanoiでインターン中のどいちゃんです。

今回は、ベトナム政治経済を研究されているベトナム人Haiさんにインタビューをしてきました。日本で生活をしていたときから、現職の研究職に至るまでのストーリーを聞かせていただきました。

留学にて初来日「すんげー都会じゃん!」

Haiさんの今までのご経歴を聞かせてください。

高校卒業後、ベトナムの大学で1年間日本語を勉強して文部科学省奨学金の試験に合格し、国費留学生として大阪外国語大学(現在の大阪大学と合併)に入学し、日本語を勉強をしました。それから、横浜国立大学を受験し経済学部に入学し、大学院の時は金融工学を学びました。そして、ベトナムに帰国し、3ヶ月間コンサルティング会社へ就職し、ベトナムへ進出する日系中小企業のサポートをしました。その後、2015年の4月から研究職へ転換し、ベトナム経済や工業戦略の研究の日々を送っています。

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ベトナムーカンボジア間での地域区の調査
(一番左がHaiさん)

日本語を勉強したい思ったきっかけ

もともと英語が苦手でしたので違う言語を勉強したいと思ったからです。それに日本に留学していた知人から勧められました。日本留学は、安全で便利で奨学金も多くもらえると聞いていました。それに、日本は教育の設備が整っていると聞き、日本に行きたいと思うようになりました。

日本の第一印象はどうでしたか?

2008年に初めて日本を訪れました。最初は大阪の箕面駅を見て、「すんげー都会!こんなデパート、ハノイにはない!」と思いました。そして、2週間後梅田に行くと、「やばい。もっと都会じゃん!」とさらにすごい都会を見てしまい、驚きを隠せませんでした。都会!が第一印象です。

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日本ではどうでしたか?

大学に入って最初の一年は授業が聞き取れませんでした。大学に慣れてからは、アルバイトとサッカーに没頭していました。アルバイトは、イタリアン、居酒屋、日本食など色々経験しました。サッカーサークルは、2年間入っていました。大学では頭を使い、アルバイトやサッカーで体を動かしてストレス解消をしていました。

日本人と仲良くなる時、最初のアプローチは難しいけれど仲良くなると家族みたいに親しくしてくれました。話には聞いていましたが、日本の教育設備はかなり整っていました。図書館には本が溢れていますし、勉強をする環境が整っていました。

日本でアルバイトをされてどうでしたか?

食材の名前を覚えるのが大変でした。それにマニュアルが細かく、ベトナムではショートカットするようなこともマニュアル化されていたので大変でした。全部守ることが大変で半分半分バランスを取って働いていましたね。慣れてくると、メンバーを助けたり、協力し合う環境ができていたと思います。

知識を活かせる研究所での仕事

現在はどんなお仕事をしていますか?

ベトナムの政治経済研究所で働いています。私の分野は工業戦略の研究をしています。偽装調査、ハナム省とバリアブンダウ省の経済社会状況、省の工業政策のビジョンと方針、インフラ、ODA問題、経済マクロ、経済成長率の調査など多岐に渡って研究しています。

例えば、ODA運営管理能力向上プロジェクトMPI およびライン機関では、プロジェクト企 画立案・審査段階において、課題があります。例えば、書類の様式が統一しておらず、事務処理の過程で非効 率であること、組織内の情報共有が十分でないこと、ベトナム独自の労働文化により MPI での審査手続に長い時間を要すること等、プロジェクト完了時点では、ある程度達成されてように思われていましたが、継続性がないと懸念されています。部分的には、達成していますが、援助効果の向上に関しては、どのように貢献したのか明らかになっていません。

※計画投資省(MPI)は ODA の運営管理に係る調整、監理、監督、および ODA プロジェクトおよびプログラムの発掘・ 形成を行うライン機関を指導する立場にある主要省庁。
一例ですが、このようなベトナムの政治経済に関する研究をしています。

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ハナム省のDung書記と記念撮影

研究所で働こうと思い、この会社に決めた理由はありますか?

まず、日本語が使えることと自分の知識を生かせる仕事に就きたいと思いました。研究所は成果を出し、締め切りを守れば自由なので私に合うと思います。また研究職に限らず言えることですが、面接のときに相手を見ます。私が、合理的思考なので相手も合理的であるかどうかを見ています。そして、会社の方針も見て納得できるかどうか吟味して決断しました。

人生で受け取ったアドバイスで思い出深い言葉やエピソードを教えてください。

印象的なエピソードがないです。自分で感じていることは、チームワークは大切だと思います。自分の仕事だけでなく、連携をとりながら働く環境は大事だと思います。後は責任感があれば、大丈夫だと思っています。

家族第一。ベトナムの国民性とは?

ベトナムの性質や、国民性をどう感じていますか?

勤勉です。ただ、意見が揺れやすいこともあります。私もそうですが、自分の考え方がはっきりせず他人の影響を受けやすいです。私は決断力はあると思いますが、意見を聞き入れやすいとも思います。良い面でも悪い面でもあります。政治や国際関係でもそう感じています。アメリカや中国の影響を受けやすいと。

それから、リスクを取れると思います。ハイリスクハイリターンという言葉がありますが、ベトナム人はハイリスクを無視してハイリターンだけを見ています。もし困難なことがあっても、困難を無視してよい結果だけを見据えて選択をしています。

働く上で大切にしていること

働いていても家族を大事にしています。父や母が風邪引いたときに仕事を休むこともあります。仕事か家族だと、どちらかといえば家族を大切にしていると思います。これはベトナムだけでなく、東南アジアの特徴かもしれないです。上司がベトナム人だと理解して貰えますが、上司が日本人だと、理解して貰えないこともあります。こういう国の文化を知ってもらいたいと思います。

これ以外にも、決断を早くする傾向にあります。日本は上司への報告書が多い分慎重で、失敗が少ないと思います。これに比べ、ベトナムでは成果を出してから報告することが多いです。決断が早いためうまくいかないこともあります。良い面でも悪い面でもあると思います。

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Tay Ninhs省のリーダーとの会議

インタビューを終えて

Haiさんはとても謙虚でありながらも堂々とされていて、その人間性が素敵だと感じました。これからのベトナムの経済を支えていく方に、色んな話を聞かせていただき貴重な時間でした。ベトナム人の多くはハイリターンを求め、ハイリスクを無視して選択できていると。ベトナム人が強い所以はここにあるのかなと思いました。また新しい発見をさせて頂きました。Haiさんの益々のご活躍をお祈り申し上げます。この度はインタビューにご協力いただきまして有難うございました。



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